例会行事
地元企業である常滑市栄町の(株)マエダモールドの前田一美部長から「常滑焼技術で人工ボディ」と題して、地場産業の技術を活かした新たな事業展開について、お話しいただきました。
これまで、60年の間、地元の焼き物産業を中心に、石膏の型作りに取り組んできました。
四年前、この型作りの技術を応用して、シリコンの人工乳房の事業部を立ち上げ開発してきました。
現在では、女性の14人にひとりが発症すると言われている乳がんです。人が直接触れることの出来る唯一の癌で、早期発見も可能ですが、その組成によって治療の方法も違い、多くの患者さんが、命と引き替えに乳房を全摘切除術する事になっています。
乳房を無くされたことで、肉体的だけでなく精神的にもつらい思いをされています。自家組織やシリコン等を使った再建手術と言う方法もありますが、様々な理由で躊躇されている方も多いのが現状です。我が社は、高い技術で成形された人工乳房という選択肢を広げることによって、見た目も元通りとなって、手術で乳房を無くされた方に元気を取り戻していただけることを、大変嬉しく思いますし、そのことを皆様にもお伝えしたくて本日はお伺いしました。
単なる人工乳房メーカーとしてでなく、職人技を活かしてひとり一人に寄り添った製品作りをし、心のケアも出来る体制を心がけています。
また、全国へ営業に出帰る際には、この人工乳房の基礎となる常滑の素晴らしい産業技術についてもPRしてきます。これからも、この常滑の職人技を活かして、次の製品を開発していきたいと考えています。
人工乳房の話と言うことで、ライオネスクラブの皆様にも例会にご参加いただきました。
皆様、大変興味をもたれて、講師とお話しされていました。
第1366回
2月第2例会
2014.02.18
(株)マエダモールド 人工ボディ事業部 事業部長 前田一美様をお迎えして、ご講演いただきました。