例会セレモニー


名古屋ホストLCの60周年記念事業で、iPS細胞の発見で、2012年のノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥教授の講演会に行ってきました。

有名な技術水準の高い工場密集地域である東大阪の出身で、ミシンの部品工場を営んでいた父親は、東大阪LCに所属していらっしゃったこともあり、ライオンズのこともよくご存じでした。

研究者の世界は、非常に競争の激しい世界で、研究のスピードばかりで無く、その研究資金の獲得競争も大変厳しいものだそうです。特に、研究での発見や開発から実用化に至るまでの、所謂「デスバレー」と言われる期間は、膨大な研究資金が必要なのにも関わらず、資金不足でとても大変だということです。余力のある方は、どうぞご支援ください。
また、特許権を含む知的財産権を幅広く取得し、多くの人に有効に活用してもらうことを望んでいるというお話しでした。

例会行事(ゲストスピーチ)

社会福祉法人知多学園理事長 磯部 栄様をお迎えして、「あなたの終の棲家は?」と題してスピーチをいただきました。



現在は、子育ての様子が変化してきており、虐待児等、親元で生活できない子どもが増えてきています。知多学園でも、最近は、高齢者向け事業より子ども対象の事業へ注力しているのが現状です。
しかし、今日は「あなたの終の棲家は?」というお題をいただきましたので、高齢者問題について、お話しします。
現代は、既に人口減の社会に入ってきています。しかし、高齢者率は、高くなってきており、およそ50年前に100歳以上の高齢者は、わずか150人程度だったものが、現在では約58000人になったと言えば、その実態をご理解いただけると思います。
高齢化率が高くなって、社会保障の受給バランスが崩れ、要介護者が増加し、認知症も増加し、今や日本の社会福祉行政は、崩壊寸前です。加えて、家族の分散など、地域社会構造も変化し、介護従事者の不足もあり、介護システム全体の整備が追いつかないという実情です。
今後は、行政や企業が行う「公助」「共助」から個人や地域が支える「自助」「互助」への転換が必要になります。地域での包括的なケアや、身近で多岐に渡るサービスを展開する介護サービスなどが、認知症などの予防対策とともに、重要になってきます。
しかし、いくらサービスが充実しても、人間は飽きが来ます。飽きが来ないようにするために、最期は、何か少しでも人の為になりたい、恩返ししたいという希望が叶えられる社会を目指していきたいと思います。




秋もすっかり深まってきました。
例会場のあるJA本部ビル前の木々の葉も、少しずつ色づいてきて、もうすぐ紅葉のシーズンとなります。

第1382回

10月第2例会

「ゲストスピーチ」
2014.10.21
(担当:YCE・社会福祉委員会)